月経の時期になると腰痛が出るという女性は少なくないと思います。

しかしこの腰痛が月経が終わっても続いている、もしくは最近腰痛がやたらとひどくなったと感じている場合、その腰痛は子宮筋腫が原因となっている可能性も考えられます。

子宮筋腫とは?

子宮筋腫とは子宮の筋肉にできる良性の腫瘍のことであり、成人した女性であれば誰でもかかり得る病気です。
良性のため腫瘍があったからといってすぐに手術や薬物治療などが必要になるわけではありません。
腫瘍が見つかっても痛みなどの自覚症状がなければ、多くの場合は経過観察で様子をみて、状況に応じて薬物療法などを行う方法をとります。

子宮筋腫の主な症状としては月経痛や不正出血がありますが、その程度は腫瘍の種類やできる場所によっても違います。
かなりの大きさになっても全く自覚症状がないこともあります。
また月経痛など月経に関する症状のほか、筋腫ができる場所や大きさによっては腰痛が生じることもあります。

子宮筋腫と腰痛の関係

子宮筋腫はあまり痛みを感じないまま大きくなっていることが多く、気が付いた時にはかなりの大きさになっていることが少なくありません。

筋腫が大きくなれば当然周囲の臓器や神経を圧迫するようになり、それによりいろいろな症状を引き起こします。

子宮筋腫に伴う腰痛は、筋腫が大きくなることにより骨盤神経が圧迫されることが原因で起こります。
ひどくなると腰痛に加えてしびれを起こすこともあります。

また筋腫によって直腸や膀胱が圧迫されることにより、頻尿排尿時の痛みのほか便秘などの症状が現れることもあります。

このように最近ひどい腰痛が続いている、もしくは月経が終わっても腰痛がなくならないと感じている場合は子宮筋腫が原因の可能性が少なくないのですが、言い換えてみればそれだけ周囲の臓器を圧迫するほど筋腫が大きくなっているということが言えます。

閉経が近いようであればしばらく我慢して少し様子を見ることもできますが、筋腫があると閉経までに時間がかかることも少なくなく、安易に様子を見るのはやめたほうが良いかもしれません。

子宮筋腫は良性の腫瘍で手術の必要はないとはいえ、ここまで大きくなってしまい他の臓器に異常をきたすほど症状が酷い場合には手術で筋腫を取り除くことも視野に入れなくてはなりません

子宮筋腫が原因で生じる腰痛の場合、手術をして腫瘍を取り除くことで腰痛の症状は改善します。
ただしあまり長い間放置しておくと骨盤神経が長期にわたって圧迫されてしまい、手術をしても後遺症が残ることも少なくないようです。
そのため子宮筋腫があることが分かり、それにより腰痛が生じている場合にはなるべく早めに手術をするほうが良いと言えるでしょう。

子宮筋腫が原因ではなく直接腰に負担をかけることで腰痛が生じたり、他の臓器が原因で腰痛が生じることもあります。

そのため一体どの診療科を受診すればよいか分からないという人もいるかもしれませんが、整形外科などでもレントゲンをとることで子宮筋腫の可能性を指摘してもらうことはできるはずです。
そこで腰の器質的な疾患がないとすれば子宮筋腫の可能性を考え、速やかに婦人科を受診することをお勧めします。