子宮筋腫は今や成人女性の3〜4人に1人は持っていると言われ、顕微鏡で見なければ分からない小さいサイズのものも含めると、ほぼ全員が持っているのではと言われています。
そんな身近な子宮筋腫ですが、実は医学的にはっきりとした原因は見つかっていません。

しかし腫瘍自体はあくまで良性なため、よほどのことがない限り手術をしたり、大きくなりすぎることはありません。

そんな子宮筋腫ですが、いくつか出来る原因が考えられているのでご紹介します。

卵巣ホルモンが深く関わっている

子宮筋腫は、月経が始まる前の女性では見つかったことがありません
また閉経後、持っていた子宮筋腫は小さくなることから、月経を起こすためのホルモン、卵巣ホルモンが深く関係しているのでは、と言われています。
しかしこれも、筋腫が大きくなる事には深く関係していますが、そもそもの筋腫の芽がどうして出来るのかは不明です。
卵巣ホルモンが深く関係している、ということから、動物に卵巣ホルモンを長期間、大量に与えても、筋腫の芽自体はできなかったのです
この実験から、既に出来上がっている子宮には、新しく筋腫ができるのわけではないのでは、と考えられています。
また筋腫の芽は1つではなく複数個で見つかることがほとんどです。

子宮筋腫の芽ができる理由

では筋腫の芽ができる原因が全く分かっていないかと言うと、実は1つ有力な説があります。
それは、女性は毎月体が妊娠に向けて子宮を大きくし準備をします。
しかし毎月毎月妊娠するわけではないので、子宮は大きくなりかけていた準備を止めて、月経を起こさなければなりません。
この周期を繰り返し、何度も途中で準備を止められることで、細胞に異常が生じ、筋腫の芽が出来るのではないかと言われています。

この説は、
・初潮を迎えていない女性には筋腫はできない
・卵巣ホルモンだけを大量に与えても、筋腫自体はできない
という条件を満たしているので、説としてはとても有力です。

その他筋腫ができる原因

その他に筋腫が出来る原因として「冷え」や「ストレス」が関係している、という考えもあります。
女性の骨盤の中には、腸だけでなく、子宮、卵巣に加えて膀胱や尿道もあり、ぎっしりと詰まっている状態です。
そこで冷えやストレスが加わると、血液が滞りやすくなります。

さらに、女性は筋肉が付きにくいため、内蔵が下がってきやすく、骨盤内の子宮や卵巣を圧迫しがちです。圧迫された子宮や卵巣は、もっと血流が悪くなります。

血液の流れが悪くなると、栄養や酸素が十分に届かないため、細胞にも影響が出て、筋腫ができるということです。

また冷えやストレスは、自律神経のバランスを崩します
自律神経のバランスが崩れると、不眠や体調不良など様々な症状が出ますが、女性の場合は子宮まわりに影響が出やすいのです。
なぜなら、子宮や腸などの臓器は他の内蔵よりもか弱くできています。
ストレスがかかったからと言って、肝臓が疲れたとか、腎臓が辛い、とか言いませんよね。
やはり代表的なのは、生理周期が乱れたり、便秘といった骨盤内の臓器です
この自律神経の乱れによって普段は目に見えない子宮のなかにちょっとずつ負荷がかかり、筋腫を作ってしまう原因になります。